by yamada-07
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七夕の思い出

大丈夫、七夕が昨日だったってことは知ってます。


私が小学生の頃、学校で、各クラスごとに笹にデコレーションをして体育館に飾る、という行事がありました。
私の小学校は一学年に二クラスだったので、六学年×二クラスで、都合十二本きらびやかな笹が、毎年夏の風情を醸しだしていたのです。

その笹もかなり大きいもので、高さにして4~5mはありました(それともそこまでいくと竹なのでしょうか?)。
公立小学校のどこからそんなお金が出ていたのか、今から考えるとちょっと謎です。大方、生徒の中に地主の子供がいたか、生徒の中にパンダの親戚がいたか、どっちかでしょう。

閑話休題。
私が四年生のときの担任の先生はS藤先生という人で、歳も若くスポーツマンタイプで、かなり生徒に人気がありました。校内行事などでも率先して皆を盛り上げ、先生というよりは、面白い親戚のお兄さん、といった感じでしょうか。

で、そんなS藤先生のもとで迎えたその年の七月頭。今でも忘れられない、衝撃的な一言がS藤先生の口から飛び出しました。

「あ、七夕あさってだっけ」

S藤先生、あろうことか笹のデコレーションのことを完膚なきまでに忘れ去っていたのです。
改めて他のクラスを見てみれば、教室のそこかしこに飾り付けに使うと思しきカラフルな折り紙が見えますし、意味のよくわからない色紙を鎖状に結びつけたものもあります。

で、振り返って我がクラス。
もちろんそんなものはなにもない、いつもどおりの我がクラス。
今まで気付かなかったことが不思議なほどの殺風景さです。

しかも、飾り付けに使う模造紙などは、あらかじめ申請することで入手できるもの。そらそうです。12クラスも一斉に使うとなるとけっこうな量ですから。

なもので、当時の我がクラスこと4-1が手に入れられた飾り付けの材料は、白の模造紙(おそらく社会科のグループ発表などに使うもの)のみ。
そんなものがクラスにあふれたところで、殺風景に拍車がかかること請け合いです。白色であふれた部屋なんて、むしろ病室です。

当然生徒たちは不満たらたら。他のクラス、学年と比較してはため息をついていました。
それでも、学校全体の行事であるために、飾り付けをしないわけにはいきません。ただでさえ前々日までなにも準備をしていない泥縄っぷり。愚痴をこぼしつつも、皆急ピッチで飾りを作りました。
そんな生徒の鬱々とした気分を察したのでしょう、S藤先生が一緒に作業をしながら言った台詞。

「ほら、うちの今年のテーマは『simple is best』なんだよ」

と。


火に油です。

半ば逆上しつつ猛スピードで作り上げた、その飾りの数々。さぞかし粗の目立つ出来だったことでしょう。


七夕当日に飾られた12本の笹。
生徒たちがわいわい言いながら作り上げたことが見て取れるような、彩り鮮やかな11本の笹。
緑に白のみという面白みの無いシンプルというか単純というかな1本の笹。

浮きまくりです。逆の意味でしか目を引くことはありません。
クラスメートは、悲しいやら穴があったら入りたいやら、ドン凹みです。

しかし、今考えるに、もっとも穴があったら入りたかったのは、その須藤先生(あ、言っちゃった)その人だったことでしょう。担任として、いい恥っさらしでしょうから。

そんなこんなで、私の10歳の七夕は終りを告げました。


これが私のもっとも思い出深い七夕です。
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by yamada-07 | 2005-07-08 18:05 | 日記