by yamada-07
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うわさ好きのルサンチマン

昔から、「なぜ大衆週刊誌の記者や芸能リポーターは、他人のゴシップにあんなに嬉々として飛びつくんだろう」って不思議に思ってました。

そんなに楽しいことなんでしょうかね?

だって、他人があまり知られてほしくないと思ってることですよ?
それをわざわざかぎつけて暴いてやろうなんて、下世話もいいとこ。
職業の貴賎云々の話ではなく(たとえそうだとしても)、あまり胸を張って言える職業ではないと思います。
最近の若貴騒動でも、あのリポーターたちの醜悪な姿は記憶に新しいところです(テレビはほとんど観てないけど)。

いったいなにが彼ら彼女らを駆り立てているのでしょうか。


思うに、ルサンチマンてやつが彼らの気持ちに一番当てはまるんじゃないでしょうか。
著名な人間、自分より社会的に成功しているとみなしうる人間を、その高いポジションから引き摺り下ろそうとする負の情動。それが、彼らをあのような行為に向かわせているのではないかと。
同時に、自分らがあまりほめられた行為をしてはいない、という自覚も起こるでしょうが、それすらも、恥部を暴露して自分たちより下のステージに引きずり落としてやればいい、という相対的な社会的地位の上位性に寄りかかる形で回避してしまうのではないでしょうか。


これはまったくの想像でしかないので、レポーターや記者の人たちには、それなりの言い分があるのかもしれません。
むしろなにか言い分があるのか聞いてみたい気もしますが。願わくば、それが私が納得しうるものであってほしいです。「知りたがっている人がいるから」なんていう凡百の意見は聞きたくないですがね。そんな理由で、他人の身辺を嗅ぎまわるという浅ましい行為の正当化はできません。
浅ましさを自覚した上で、なお胸を張って言える意見を是非聞いてみたいです。


この考えは、噂話が好きな人にも当てはまると思います。
噂好きな人は、たいがい自分の身近な人についてのことを噂のネタにするものですが、対象が身近であれば、その人が自分より明らかに社会的ステージが上ということはないでしょう。
なので、弱者のルサンチマンとは多少趣が異なるかもしれません。しかし、本質的にはほとんど同じと思われます。
噂話をして、対象の人に知られたくないようなことを広める心理の裏には、その人を貶めたいという願望が必ず隠れています。
あるいは、「隠したがっていることを私は知っている」ということで、優越感を保持したいという心理もあるかもしれません。

しかし、ルサンチマンというのは、誰かと自分の地位、能力などの非相称性により発生するのではなく、その非相称性を妬んだ瞬間に発生するものです。
それを払拭しようと、ルサンチマンを意識した瞬間に、今まで存在していなかったルサンチマンが存在しだすという、倒錯的な発生方法をそれは有しています。

なんにせよ、あんまり見てて感じのいい光景じゃないですからね、噂話に花が咲いているところなんて。ルサンチマンだ何だといわなくても、自重したほうが美徳かと思います。
私が以前所属していたサークルには、そのような人間が叢生していたので。やっぱり見てて薄気味の悪さとおぞましさを感じたものです。反面教師とはあのことだったのでしょう。おかげで噂話の類は決して食いつくまいと誓ったものです。それだけはあのサークルに感謝しています。それだけは。
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by yamada-07 | 2005-07-12 01:06 | 駄文