by yamada-07
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ルーツ発見 その参

卒論も差し迫っているというに、書店で伊坂幸太郎の新刊、「砂漠」を見つけてしまったので、当然買ってしまいました。

卒論提出一週間前の貴重な三時間を費やして読み耽りましたが……


いい。

よすぎ。

心が震える。


家に帰ってから一気呵成、鼻息も荒く読み通しましたが(傍で誰かが見ていたら、官能小説を読んでいるんじゃないかと疑ったことでしょう)、この三時間は決して惜しいものではありません。精神の豊饒を約束する非常に有益なひと時でした。


んでまぁ話は変わりますが、幼少のみぎりから本の虫だった私。それが昂じてか、今ではこうしてブログを書いていますが、そんな私の文章運用能力に影響を強く与えた人間はいったい誰であろうとふと思いました。

子供の頃からの読書遍歴で印象深い作家、作品といえば、時系列に沿って言うと

・「そしてトンキーは死んだ」(小一)

・「夜のみなしご」(小五)

・ルパンシリーズ

・ホームズシリーズ

・落語シリーズ(以上、小六あたりまで)

・椎名誠「怪しい探検隊」シリーズ

・秋田禎信、上遠野浩平らのライトノベル系(以上、中学から高校にかけて)

高校以降は、以前書いた本バトンを参照ってな具合ですが、これらを見てみるに、おそらく椎名誠氏と内田樹氏にもっとも大きく影響を受けていると思います。
伊坂幸太郎氏の文章(というか小説)は大好きですが、出会った時期が比較的遅いために文章運用能力にはそれほど働きかけてはいないでしょう。ストーリーテリングでは最大級でしょうが。
サン=テグジュペリ氏の作品も、人格形成、人生観念については大きく関与していますが、文章としては、いささか古めの翻訳本ということもあり、少し遠いところにありそうです。堀口大學氏の訳は世紀の名訳だと思いますけどね、それはそれとして。

椎名誠氏の、平易な文体で率直にカラフルな表現を描き出す手法と、内田樹氏の、打てば響くようないい意味でメカニカルに乾いた文体。そして両者に共通する、どこか人を食ったようなお調子者めいた文章運用。
直接に露出はしていないかもしれませんが、私の中に伏流している文章の本流は、間違いなくこの二人でしょう。


ちなみに、範囲を文章からオーラル言語運用に転じると、間違いなく伊集院光氏(のラジオ)が入ってきます。というか、それが完全にメインストリームです。中学生の頃からラジオを聴いてる身としては、もはや彼の言葉遣いが非常に深いところで染み付いてしまっているようです。
そしてあとは噺家の口調ですね。落語の本は高座で話されるように表記されているために、読書をしていても高座を聴いているような感覚になっていきますから。

そういえば、伊集院光氏ももともとは落語家の出(三遊亭楽太郎師匠の弟子、三遊亭楽大でした)。どうやら私の言語運用は落語に相当量依拠しているようです。

しかし、卒論も手をつけていないのにこんなことを書いていると、どうにも落ち着きません。
もちろんこんな話にもオチはつきません。

おあとがよろし……あ、痛!石を投げないで!
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by yamada-07 | 2005-12-08 22:57 | 駄文