by yamada-07
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かりかりぽりぽり

みなさん、「いもけんぴ」ってご存知ですか?
日本橋ヨヲコファンなら久美子の武器と言えば通用するかと思われる例のアレですが、知らない方のために少々ご説明。
これは、サツマイモを千六本に切って、油で揚げて砂糖を軽くまぶした高知の特産品のお菓子です。
見た目はこんな感じ。
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素朴な味わいとかりっとした歯ごたえで、かっぱえびせんに負けず劣らずやめられない止まらない代物です。

で、このいもけんぴ。上で「油で揚げたお菓子」と書きましたが、この調理法、実は朝鮮半島から伝わったらしいのです。はてさて、「けんぴ」とはいったい何のことなのでしょうか。

少々話は飛びますが、みなさん七味唐辛子の「七味」とはなにかわかりますか?
それは、唐辛子・黒胡麻・麻の実・芥子の実・山椒・青海苔・陳皮の七種を指します。どれかの代わりに紫蘇の実が入ったりもしますが、基本的には上記の香辛料の混合物です。
どれもこれも聞けば知ってはいるようなものばかりですが、最後の陳皮、ぱっと聞いた限りでは何のことかよくわかりませんが、実はこれ、乾燥させた蜜柑の皮なのです。鎮胃、鎮咳、鎮嘔などに効果がある漢方らしいですよ。

で、この陳皮のように、果物の皮を干した漢方の一種として、「剣皮」と呼ばれるものがあります。これは、パイナップルの皮を分厚く、果肉も1cmほど一緒に切り出したものを天日で干したもので、主に滋養強壮に用いられました。しかし、天日で干したパイナップルの皮は非常に硬く(そのために「剣」皮という名が付けられたのですが)、それを実際に食べる時は、一度油で揚げて食べやすくしてから摂取するようにしていました。
それが時を経て朝鮮半島から日本に渡り、その調理法を真似て野菜や果物を細長く切り油でかりかりに素揚げしたものを「けんぴ」と呼ぶようになったのです。それをサツマイモで最初に試したのが高知の人間であり、日持ちもする食べ物として「いもけんぴ」が全国に少しずつ広まっていったわけですね。
さすがに他の果物を油で揚げてもあまり美味しいものではなく、サツマイモ以外の「けんぴ」はなくなってしまったようで、そのため今では「けんぴ」と言えば高知発祥の「いもけんぴ」を指すようになりました。でも、沖縄などの、日本でもパイナップルが栽培できる地域では、サツマイモ以外の「けんぴ」が食べられるかもしれませんよ。もし南国に旅行に行く方がいましたら、是非探してみてください。

ではまた。
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by yamada-07 | 2006-01-30 22:55 | うそちく