by yamada-07
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10/13 ①

・日本の歴史をよみなおす/網野善彦/ちくま学芸文庫

前後編で発売されていたものを一冊にまとめて再刊されたもの。
内田樹の著書で前々から触れられていた網野氏だが、一ヶ月前に手を出してようやく読みきった。

中世から近世までの歴史(というか民俗史)のうち、著者の長年の研究から、今まで常識だと思われていたことに異論を提出している。

一例を出せば、中世において「百姓」といえばほぼイコールで農民だと思われているが、それは誤りであり、「士農工商」の区分けに従えば、工商に分類されるような職種の人間も多く含まれていた。
「水呑百姓」と言えば、自己所有の田畑を持たない貧農であったと一般的な歴史の知識は教えるがそうではなく、田畑は持っていなくとも、製塩、製鉄、漁業、林業、運輸等農業以外の仕事で多くの富を蓄えていた「百姓」もいた。それでも、石高が上がるような田畑をもっていないという理由で、「水呑百姓」に括られてしまっているのだ。

総じて、日本は古来から農業を中心としてきた国家だと思われてきていたが、そうではなく、四方を海に囲まれ河川も縦横にうねっている狭い国内では、水運を中心に交易が幅広く行われてきていたというのが著者の主張だ。また、国家的な貿易事業だけでなく、南方では朝鮮、中国にとどまらず東南アジアの国々と、北方でもロシアなどと早くから貿易をしていたという。

とまあこれは主に(後)の内容で、(前)では賤民と呼ばれた人間たちにスポットを当てている。が、(前)は正直そんなに面白くなかった。
なんだろう、内容はかなり興味深いはずなのに、いまいち本にのめりこめる箇所が少なかった。勉強には確かになったのだけどもね。
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by yamada-07 | 2007-10-13 19:03 | 青春の一ページ