by yamada-07
カレンダー

2005年 04月 28日 ( 1 )

面白い文章

小説や雑誌、あるいはこういったブログなどのウェブ上のテキスト。世の中には大量の文章が氾濫してますよね。こういった、ある程度の分量があり、かつそれに文章としての筋を通してるものは、面白いものとそうでないものの差が有意に出ると思います。自分の文章のことはひとまずさておき、そのような文章とはどういうものなのか、考えてみようと思います。

なにを面白いと感じるかなんて人それぞれ、個々人の趣味が強く反映することなんて百も承知。それでも、面白い、読み応えがあると思える文章とそうでない文章には、なにかしら水準の違いがあるはずです。私の考えるポイントは(とりあえず)二つ。

一つ目。まずは文章内の次元の話ですが、「その文章で使われている単語が、自分の言葉として使われているか」という点です。

文章の最小構成要素である各単語、そしてその単語群を統御する文法、さらにはそれらを文章としてまとめあげるためのレトリック。文章にはこの三つの次元がある(そして、その三つをまとめて、今は「言葉」と呼んでおきます)わけですが、「自分の言葉として使」うからといって、全く新しいものを創出しろと言っているわけではありません。そんな文章読めるわけありませんからね。未知の単語、未知の文法、未知のレトリック。いちいち文章ひとつ読むのに、杉田玄白たちみたいな苦労を負うことはありません。

世の中のかっこいい言葉、説得力のあるフレーズ、断言しうる理屈とは、ほぼ100%その前に誰かが言った(使った)言葉、いわば使いまわしです(もちろん今私がこうして断言したことも、内田樹という学者、ひいてはジャック・ラカンという学者からの孫引きです)。オリジナルな言葉と言うのは、そこまで巷間で流布されているものではありません。
しかし、それは全く問題の無いことです。私の言いたいことは、「使っている言葉が、しっかり自分の腑に落ちているか」ということです。
「腑に落ちる」という感覚はわかりますね?言葉にはしがたい感覚ですが、「身体感覚的に、自分で納得のいった状態」とでも言いましょうか。

とにかく、使いまわしの言葉であろうとも、その言葉(遣い)がしっかり自分の「腑に落ちて」いれば、その言葉は自分が発信したものとして認知されうります。
逆の文章を考えてみるとわかりますが、腑に落ちていない言葉(遣い)は、その文章の中で如実に浮いてしまいます。まさに「落ち着いて」いないのです。

無駄に小難しい単語を使ったり、目新しいレトリックを使っても、多くの場合はその箇所だけ周りとかみ合わない違和感を覚えてしまいます。何度もその言葉に出会い、使われている言葉と文脈に自分の感覚で上手く折り合いをつけて初めて、言葉はその使用者の血肉となるのかと思います。


二つ目。こちらは文章内ではなく、そのもうひとつ上、文章全体、いわば作品としての次元の話ですが、それは「読み手というものを意識して書いているか」ということです。
まあこちらはその文章を発信しているメディアにも大きく左右される話なんですけど。

私事で例えとしては不十分かも知れませんが、私はこのブログを書くにあたって、「今この文章を読んでくれている人は、私のことを一切知らない」という仮定に基づいて書いてます。もちろん現実に知り合いの人も読んでくれているだろうし、むしろそんな人々が大多数だと思います。それでも、「自分のことをまったく知らない、予備知識もない人」を読者であると設定しています。私にしてみれば、完全に「他者」と呼びうる人に、私の言わんとしていることをなるべく正確に理解してもらえるよう心がけて書いているのです。

しかし、時々見かける文章には、他人の視点を完全に排除したものがあります。メッセージの発信ベクトルが外に向かっていないのです。日記(あるいはそれを想定したブログ)ならそれでもいいのでしょうが、他人の目に触れることを前提として書かれるはずのメディアにそういう文章が書かれるのは、ちょっとがっかりすることがあります。だっておもしろくないんですもの。


まあ二つのポイントに沿って書いてきましたが、要はこれ、私が文章を書くときに注意していることです。だから、私の趣味の裏返しみたいなもんなんですよね。タイトルがまた大上段でしたけど、結局は趣味暴露のお話です。ですので、この文章がつまんねーよという意見に関しては黙殺させていただきます。

こうしたら面白くなるんじゃない?的なアドバイスは大歓迎ですけどね☆

山田でした。
**********************************************************************************************************************
↓書くこと好きなら押してみれって



[PR]
by yamada-07 | 2005-04-28 00:59 | 雑記