by yamada-07
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カテゴリ:青春の一ページ( 32 )

漫画ナツ100

こちらの企画に参加させていただいています。
【暑い夏を】 漫画ナツ100 【熱い夏へ】

・以下の順番は出版社ごと、掲載雑誌ごとにまとめてありますが、面白さ、お薦め度等とリンクしているわけではありません。基本的に思いついた順です。

・各作品に一言添えてありますが、リンクになっているものは、私が書いたレビューへ飛びます。「過去記事」は文字通り過去に書いたもの、「別記事」は一言では語りたくない作品のために、今回改めて記事を作りました。



001 レベルE/冨樫義博/集英社
別記事参照

002 てんで性悪キューピッド/冨樫義博/集英社
・お世話になりました(性的な意味で)。近くのラーメン屋に行った時の一番の楽しみがこのコミックスでした。

003 かおす寒鰤屋/大河原遁/集英社
・現在「王様の仕立て屋」連載中の遁先生の初連載。このからノリは変わっていない。ちなみに私は遁先生と同郷で同窓です。

004 奴の名はMARIA/道元むねのり/集英社
・まだ性に寛容だった時代のジャンプ作品。最後の無理矢理感溢れる打ち切りへのまとめ方が残念でならない。

005 天外君の華麗なる悩み/真倉翔/集英社
・今回調べて、初めて真倉先生の作品だと知りました。とすると、あの先生のハーレム好き、女好きはこのころから如実に見られたわけで。

006 魔神冒険譚ランプ・ランプ/小畑健/集英社
・「ドゴーンパンチ!」。こういう一人一能系の設定が好きです。

007 NINKU -忍空-/桐山光侍/集英社
・あの主人公の造形は素敵過ぎる。

008 瑪羅門の家族/宮下あきら/集英社
・「瑪・羅・門!!」「魔・修・羅!!」

009 究極!!変態仮面/あんど慶周/集英社
・「それは私のおいなりさんだ!」。確実に少年誌の限界の向こう側です。

010 CHIBI-チビ-/高橋陽一/集英社
・なぜか印象に残っている、高橋先生の打ち切りボクシング漫画。「K.Oマサトメ」も短命で打ち切りだったなぁ。

011 ひかる!チャチャチャ!!/みのもけんじ/集英社
・最初に触れた柔道作品。「YAWARA」でも「帯ギュ」でもなくこの「アイトーアイトーです。

012 HARELUYA/梅沢春人/集英社
・「BOY」の前身。そういや「BOY」はジャンプでは珍しいヤンキー漫画だったのだなぁ。

013 PSYCHO+/藤崎竜/集英社
・打ち切りだったのか、もともとあのくらいの構成だったのかはわからないけど、たぶんあれで適正サイズだったのだろう。「還ってくる主人公」という最終回が好きです。

014 原色超人PAINTMAN/おおた文彦/集英社
・主人公のダメ人間ぶりが、短命を予見させました。当時のジャンプでは生き残りづらい設定だったな。

015 D・N・A2 何処かで失くしたあいつのアイツ/桂正和/集英社
・桂先生は至高のケツを描く。

016 地獄戦士魔王/刈部誠/集英社
・「地獄戦士」は「ヘルズウォーリアー」と読んでください。絵はかなり低年齢向けだったけど、ネタは好きだった。

017 惑星をつぐ者/戸田尚伸/集英社
・「スパイラルナイフ!」

018 セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん/うすた京介/集英社
・「一世を風靡した」という惹句がこれほど似合うギャグ漫画もあるまい。

019 WILD HALF/浅美裕子/集英社
・今から考えると、腐女子が喜びそうな作品だな。

020 幕張/木多康昭/集英社
・ジャンプの反逆児だった木多先生。今はヤンマガで反逆児です。

021 魔女娘ViVian/高橋ゆたか/集英社
・高橋先生は、今はエロ漫画家やってる(やってた)ようですね。「ボン坂」が好きだったけど、あれは全12巻なので泣く泣く除外。

022 仏ゾーン/武井宏之/集英社
・ジゾウアタックの威力はすごい。抱腹絶倒的な意味で。

023 王様はロバ ハッタリ帝国の逆襲/なにわ小吉/集英社
・鬼才。奇才。その才能と比して一般的な知名度が低いのが悔やまれる。

024 MIND ASSASSIN/かずはじめ/集英社
・女性教師が教え子にレイプされる話が今でもトラウマです。実はかなりの鬱漫画だと思う。

025 密リターンズ!/八神健/集英社
・編集のテコ入れが悪いほうに転がりまくっていった例。バトル物の柳の下に、泥鰌は何匹もいないだろう。

026 3年奇面組/新沢基栄/集英社
・記憶の中で、一番最初に腹を抱えて笑った漫画。奇面フラッシュは殺人的。

027 プレイボール(文庫)/ちばあきお/集英社
・色々と理不尽な点は、当時のおおらかさゆえか。面白いけど、野球はそんなに甘くはないよな。

028 人形草紙あやつり左近/小畑健/集英社
・マガジンの金田一、サンデーのコナンに加えて、ジャンプのあやつり左近、と並び立たなかったのは、無理にホラー要素に寄ってしまったからでしょうか。

029 心理捜査官 草薙葵/月島薫/集英社
・ネコ口。プロファルと言う単語はこの漫画から学びました。

030 COOL - RENTAL BODY GUARD -/許斐剛/集英社
・COOL!COOL!COOL!

031 元気やでっ/山本純二/集英社
・個人的には少年ジャンプ史上最大の鬱漫画。悲しいとか辛いとかじゃなくて鬱。

032 おっとり捜査/小手川ゆあ/集英社
・もっとエロがあるかと思ったらそんなでもなかった漫画。青年誌なんだからもっと頑張って欲しかった。

033 死刑囚042/小手川ゆあ/集英社
・約束された死なんて設定は陳腐になりがちだけど、きっちりと物語を丁寧に描いているから胡散臭くならない。重いけど爽やかさもあるいい作品。

034 銃夢/木城ゆきと/集英社
・「ぬぅん、トランスアキシャル面切断!」。改めて読み返すとかなり動乱のストーリーだな。

035 爆骨少女ギリギリぷりん/柴山薫/集英社
・お世話になりました(性的な意味で)。

036 天使なんかじゃない/矢沢あい/集英社
・世のジャリどもは、「NANA」を読むぐらいならこの作品を読むべき。矢沢あい出世作にして最高傑作。マミリンかわいいよマミリン。

037 ご近所物語/矢沢あい/集英社
・これを読む十代前半の人間は、芸術畑の将来に憧れることでしょう。私ももちろんそんな一人でした。

038 G戦場ヘブンズドア/日本橋ヨヲコ/小学館
別記事参照

039 アニキ/たくまる圭/小学館
過去記事参照

040 パイナップルARMY/浦沢直樹/小学館
・結局一番初めのお話が、時系列的には一番最後のお話ってことでいいんでしょうか。
浦沢作品には多くの素敵知識をもらいましたが、あんだけぽこぽこ人死にがでていいものかと疑問に思ったりもする。

041 ぼくんち/西原理恵子/小学館
過去記事参照

042 邪眼は月輪に飛ぶ/藤田和日郎/小学館
・ジュビロ先生初の青年誌連載。これと後述の「スプリンガルド」を経て、絵や構図に深みが増したと思います。

043 暁の歌/藤田和日郎/小学館
・今読み返してみると、「月光条例」につながる「やりたいこと」はこの頃からあったのだと感じられます。

・友人の家にて、「寄生獣」より先にこちらに触れました。中二の頃かしら。妙にぞくぞくしながら読んだのを覚えています。全く関係ないけど、その友人のおかげで本格的にイエモンを好きになったのもこの頃です。

044 MISTERジパング/椎名高志/小学館
・一般受けするかしないかが妙にくっきりしてしまう椎名先生。のしなかった方の作品。思うに、ある程度一話完結できる構成のストーリーのほうが、椎名先生の持ち味が活かせるんじゃないでしょうか。椎名先生は短編の名手ですから。

045 七夕の国/岩明均/小学館
・友人の家にて、「寄生獣」より先にこちらに触れました。中二の頃かしら。妙にぞくぞくしながら読んだのを覚えています。全く関係ないけど、その友人のおかげで本格的にイエモンを好きになったのもこの頃です
046 KYO/皆川亮二/小学館
・理系推理物。なんで短命で終わっちゃったんだろ。

047 漂流教室(文庫)/楳図かずお/小学館
・「ロングラブレター」は間違いなく楳図先生への侮辱。あんな改悪をするぐらいなら、初めから映像化しようなどと考えるべきではない。「ドラゴンヘッド」もそうだが、漫画原作サバイバル物の実写化は黒歴史が多すぎる。原作は反吐が出そうになるほどの怪作。無論いい意味で。

048 育ってダーリン!!/久米田康治/小学館
・毒がない作品だったなぁ。

049 神戸在住/木村紺/講談社
過去記事参照

050 ラブロマ/とよ田みのる/講談社
別記事参照

051 FLIP-FLOP/とよ田みのる/講談社
別記事参照

052 寄生獣/岩明均/講談社
過去記事参照

053 ヴァンデミエールの翼/鬼頭莫宏/講談社
別記事参照

054 プラネテス/幸村誠/講談社
過去記事参照。作者の幸村先生についてはこちらを参照。

055 黒博物館スプリンガルド/藤田和日郎/講談社
・キュレーターさんかわいい。

056 東京トイボックス/うめ/講談社
過去記事参照。あと、この作品で、自分がオデコスキーであるということに気づきました。

057 プラスチック解体高校/日本橋ヨヲコ/講談社
・日本橋先生の初連載。迸る熱さと青臭さも、人気低迷の前には無力でした。回収し切れなかった伏線が無念。

058 極東学園天国/日本橋ヨヲコ/講談社
・日本橋先生二本目の連載。悲しいけど同上。でも、この二作品で溜めた思いが「G戦場」が昇華したと思えばやむなし。

059 今日の5の2/桜場コハル/講談社
・「みなみけ」の方が漫画の独自性は高いと思うのだが、世のロリコンどもにはこちらのほうが人気が高い様子。なお「みなみけ」についてはこちらを参照。

060 魔人 DEVIL/大暮維人/講談社
・話の完成度やキャラ立ちは非常にいいと思うのだけど二巻で終わり。ネタ(ギミック)切れだったのだろうか。デコッパかっこいいよデコッパ。

061 ヤマト猛る!/宮下英樹/講談社
・終盤に出てくる大和のあの技は実際にできるのだろうか。

062 妹は思春期/氏家ト全/講談社
・下ネタ4コマ。いい意味でひどい。中盤からのマンネリ化はある種の宿命だったか。

063 バジリスク 甲賀忍法帖/せがわまさき/講談社
・忍術っていいよね。刑部のストリーキングには笑った。

064 A・Iが止まらない!/赤松健/講談社
・お世話になりました(性的な意味で)。

065 MAYA 真夜中の少女/本島幸久/講談社
・お世話になりました(性的な意味で)。最終回が好き。

066 学校の怖い噂/亜樹直・ひきた美幸/講談社
・当時はかなり怖かったんだけど、今見るとむしろ滑稽なお化けたちの絵。歳をとったせいかな。

067 泣くようぐいす/木多康昭/講談社
・講談社に移籍した反逆児・木多先生。社会に反逆しすぎて、やっぱりあわれ打ち切り。木多先生の罵詈雑言のセンスが好きです。

068 無頼伝 涯/福本伸行/講談社
・人間学園の犬の部屋が衝撃的すぎる。

069 ひもろぎ守護神/緋采俊樹/秋田書店
・緋采先生には、人情話は余り絡めずにギャグで走ってもらいたいと思う私です。

070 頑張れ酢めし疑獄!!/施川ユウキ/秋田書店
・まだ先鋭的すぎたユウキ先生です。「サナギさん」でようやく時代に合わせてくれます。

071 もずく、ウォーキング!/施川ユウキ/秋田書店
過去記事参照

072 不安の種/中山昌亮/秋田書店
073 不安の種+/中山昌亮/秋田書店

過去記事参照

074 SCAPE-GOD/高遠るい/メディアワークス
・色々全開な高遠先生の作品。一冊分まとめるべく作られたテンポのいい展開が素敵。

075 あずまんが大王/あずまきよひこ/メディアワークス
・ご存知日常系ゆるギャグの金字塔。ただ、好みが分かれるのは事実かもしれない。

076 かみちゅ/鳴子ハナハル/メディアワークス
・ハナハル先生は絵が上手いなぁ。

077 ジャングルはいつもハレのちグゥ/金田一蓮十郎/スクエア・エニックス
・緋采先生と同じく、蓮十郎先生にもギャグで突き進んでほしいものです。あ、中村光先生も。

078 西洋骨董洋菓子店/よしながふみ/新書館
過去記事参照

079 translucent~彼女は半透明/岡本一広/メディアファクトリー
過去記事参照

080 アガペ -犯罪交渉人 一乗はるか-/石黒正数/メディアファクトリー
・石黒先生に原作つきはやめたほうがいいと思います。

081 サイコスタッフ/水上悟志/芳文社
・物語の収束の仕方は、前述の「PSYCHO+」に似てるところがあるのかな。水上先生についてはこちら参照。

082 ネムルバカ/石黒正数/徳間書店
過去記事参照。
こちらもあわせてどうぞ。

083 木造迷宮/アサミマート/徳間書店
・素足の描き方が上手い。女中さんていいよね。

084 B.B.JOKER/にざかな/白泉社
・少女誌に掲載されていた理由が絵柄以外にない素敵ギャグ漫画。

085 バビロンまで何マイル?/川原泉/白泉社
086 空の食欲魔人/川原泉/白泉社
087 甲子園の空に笑え/川原泉/白泉社
088 中国の壷/川原泉/白泉社
089 フロイト1/2/川原泉/白泉社

・短編集的な川原作品群。「銀のロマンティック……わはは」が一番好きです。独特の台詞回しは好き嫌いが分かれるかも知れぬが。

090 神童/さそうあきら/双葉社
・やっぱ漫画で音楽を表現するのは難しいなと思う。

091 僕の小規模な失敗/福満しげゆき/青林工藝社
・きつくて生半には読み返せない漫画の一つ。今の私の心では受け止め切れないところがある。ちなみに、他には井上雄彦先生の「リアル」と、下の「ブラッドハーレー」がそんな感じの作品。

092 ブラッドハーレーの馬車/沙村広明/太田出版
・思わずごめんなさいと言いたくなります。従兄弟はこれを寝起きに読んで一日を鬱色に過ごしました。

093 殻都市の夢/鬼頭莫宏/太田出版
・やっぱりごりごりと生(性)と死について描いてます。鬼頭先生についてはこちら参照。

094 アトモスフィア/西島大介/早川書房
・絶賛かボロクソか、これこそ真っ二つに評価が分かれる作品。これは問題作。私はまだ評価を下せていません。

095 世界の終わりの魔法使い/西島大介/河出書房新社
096 恋に落ちた悪魔 世界の終わりの魔法使いⅡ/西島大介/河出書房新社

・「ディエンビエンフー」は好きなんだけどな。メルヘンとメッセージの兼ね合いがいまひとつな気がしないでもない。

097 萌道/カラスヤサトシ/竹書房
・自虐系ギャグ漫画家カラスヤ先生には、これからも恥部を晒していって欲しいと思います。

098 バス走る。/佐原ミズ/新潮社
・絵が好き。幼女がかわいい。「マイガール」をもっと頻繁に描いてください。

099 恋ヶ窪ワークス/大森しんや/モーターマガジン社
・中学時代の、バイクが好きだった気持ちが蘇る。

100 天才ファミリー・カンパニー(スペシャル版)/二ノ宮知子/幻冬社
・面白くはあるんだけど、ようわからんっちゃわからん話でした。



ベスト10を挙げるなら、

001 レベルE
036 天使なんかじゃない
038 G戦場ヘブンズドア
041 ぼくんち
049 神戸在住
050 ラブロマ
051 FLIP-FLAP
054 プラネテス
078 西洋骨董洋菓子店
079 translucent ~彼女は半透明


です。この10作品は、このナツに是非読んでほしい。





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by yamada-07 | 2008-08-10 04:37 | 青春の一ページ
目下継続中の風呂読。

読む本は専ら古本屋で買った新書の類。

今日読んだのは山田真哉氏の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』(光文社新書)。
数年前にベストセラーになったあれ。

内容は、副題通りの会計学「への」入門書。
会計学「の」入門書より、さらに手前に位置する敷居の低さ。
「会計学」という言葉に抵抗があっても、十分読みきれる易しさだろう。俺が読みきれたわけだし。

ただ、余りにも敷居が低いので、次のステップの高さに注意しないと逆にそこで躓いてしまうのではないかという気もする。
とにかく足元を固めに固めて入り口を安全にした本だけど、もう少しぐらい出口を高い位置に作ってもよかったんじゃないかなぁと思った。

その余りの易しく平坦な道は、時たま出てくる「それを素人さんが丸呑みにしてしまったらまずいんじゃなかろうか」的な記述に含まれているでっぱりが解りにくくなっている気がする。株をしたことない人に、「趣味の分野の株なら儲けやすい」などと焚きつけるのは無責任だろう。そういう怖いことをさらっとまぜるのはいくない。


会計学という学問上、数字のみを追い求めるのは当然なのだが、最初に触れる経済関係の学問がそれであると、数字で表せるもののみが会社で価値があり、意味があるものだというまやかしに囚われてしまわないかと少し不安になった。
なので、実務的な、あるいは会社的な経済学を修める人間には、平川克美氏の著作も合わせて読んでもらいたいなと思う。



余談だが、この中古で買った本には前の持ち主のものであろう鉛筆での書き込みがされていた。
それを覚悟しての古本だからそれは別にいいのだが、その傍線が妙に稚拙な線で、且つ的外れな箇所に記されている。さらに、丸で囲まれている章句もあるのだが、それが「勤しむ」だの「数多」だの「薄利多売」だの「箔がつく」だの「火を見るより明らか」だの、「なぜそこに?」と首を捻ってしまうところばかりだ。

草薙葵ばりにネコ口でプロファイリングすれば、おそらくませた中学生が親にねだって買ってもらったものなのだろう。
1/3を過ぎたところから書き込みが見られなくなったのも、そのあたりで本に飽きてしまったのに違いない。

本を売るかもしれないなら、迂闊な書き込みは避けたほうがいい。
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by yamada-07 | 2008-04-11 02:53 | 青春の一ページ

10/20 ②

小さき者へ・生まれ出づる悩み/有島武郎/新潮文庫

白樺派の有名どころの最後の一人。志賀直哉については、記事にしていないけどずいぶん前に読みました。

「私」の一人称で、心情を強く語りかけていく文体は、同じく白樺派初期の『友情』にも通じるところがあるように思えます。社会性というよりは、人間個人の生き方、心情、伝えたいことを前面に押し出している文体は、正に「前へ前へ」という力の働きを感じることが出来ます。

『小さき者へ』は、作家自身を主人公に据え、自分の子供たちに語りかける形、『生まれ出づる悩み』は創作なのか実際にあったことを基にしているのか判然としないけれど、やはり主人公は有島自身と想定して構わないでしょう。
両作品とも主人公が作家自身と考えると、作品内でいわれている言葉により力強さが増すように思われます。やはり、完全な創作よりも、現実世界との関連がはっきりと見えるほうがその主張に実体性が増すようです。
その点では、同時代の作品、『友情』と大きく異なります(『友情』は、主人公に現実との関連性を、作品だけを読む上では特に感じません)。

というか、これはWikiで調べて知ったのですが、「白樺派」と呼ばれるグループはあっても、それはあくまでサロンのような存在で、作品の方向性に格別類似性があるわけではないようですね。
志賀直哉の「小僧の神様・城の崎にて」は、武者小路実篤、有島武郎の作風とはかなり異なります。もっとも、志賀直哉は、「白樺」創刊後から数年し、武者小路実篤が提唱する人道主義的傾倒を嫌って離反していったので、特にその傾向が強いのかもしれませんし、同書も「白樺」離反寸前に書かれたものなので、もっと前に書かれたものを読んでから判断したほうがいいようですが(『清兵衛と瓢箪』あたりが比較に丁度よい時期のようです)。

有島武郎の力強い語りかけの文体は、なかなか嫌いではありません。血潮が脈打っている文章とでも言いましょうか、作者の鼓動が聞こえてくるようです。
『友情』の文体は、もっと傷つきやすい若さと潔癖さが混じっていて、主人公のtragicを気取っているかのような印象が少し気になってしまいます。
しかし、同じく武者小路実篤の『真理先生』の文章は、実に穏やかで慌てる様子のない、悠々としたものになっています。『友情』から実に30年も経った後の文章ですが、人生の年輪がにじみ出ていると感じられるのです。そのような腰の据わった文章を書いてみたいものです。

そのうちに、志賀直哉の初期の作品とともに、有島の後期の作品も読んでみたいと思っていますが、それぞれの作家に年を経たことによる文体の変化がどのように見られるのか、気になるところです。
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by yamada-07 | 2007-10-21 23:21 | 青春の一ページ

10/20 ①

のはなし/伊集院光/宝島社

auのメルマガで、週3で配信していたコンテンツをまとめて出版された本。
「七文字以内でテーマを送って」とメルマガ登録者に呼びかけ、送られてきた言葉の中から伊集院がびびっときたものについて書いてます。メルマガ編集部のほうからは400字くらいでいいと言われていたのに、平気で2000字くらい。

「結婚式」や「エロ本隠し場所」、「嫌いな食べ物」などといったわりかし具体的なお題ならともかく「ミシン」、「路地裏」、「ピロリ菌」なんてのは、具体的であってもそうそう思い出があるものじゃない。「無神論」から面白にもっていくのは至難の技だろう。「血で血を洗う」なんか出くわすことも考えたこともなかなかないようなものだ。挙句の果てには「ん?」なんてテーマもある。そこからどう広げろと。
まあ編集者やらがテーマを決めるのではなく、伊集院本人がびびっときたものを選んでいるので、「血で血を洗う」や「ん?」でも脳裏に兆すものがあったのだろう。

全82話で、ばらつきはあるものの各話1500字前後でまとまっている。一話ごとの分量は少ないので、暇つぶしにぱらぱら読むには最適だと言っていい。
ただ、面白さとしては、以前出版されたみうらじゅんとの共著「D.T」のほうが面白かった。まあそれは本書がもともとメルマガ配信の文章と言うことで、黒伊集院を前面にだすわけにはいかなかったのだろう。多少なりとも下品な話も収録されているが、特にお子様の教育を害するほどではない。せいぜいR12だ。

「D.T」は対談およびコーナー本だったので、伊集院の書く文章を読むのはこれが初めてだ。勿論お昼のピクニックフェイス伊集院の書く文章という断りはあるだが。

伊集院は、被害妄想加害妄想誇大妄想の三大疾病を抱えているが、それが功を奏してと表現していいだろう、自分がしゃべっていることをしっかり自覚している。
臆病だから、何かを簡単に鵜呑みにすることは出来ないし、つまはじきにされると思ってしまうから、世間の風潮に簡単に乗れない。だから、ラジオのDJをしているときも、今自分が話していることは自分しか考えていないことかもしれない、自分しか憤慨していないことかもしれないと、内心常にびくびくしながらしゃべっている。それゆえ、この話を聞いてくれている人(自分の考えに「はあ?」という顔をしている人)にも誤解が極力生じないように、丁寧に(かつ面白く)話そうとするのだ。そういう点では、意外なことに内田樹氏の著作に通ずるところがある。

本書も、伊集院のそのような性格が発露しているものだと言える。読んでいて、読者に気を遣っていることがよくわかるのだ。だから話の敷居がとても低いが、裏を返せばその分物足りないところが増えるともいえる。
文字数制限のない普通の本ならば、平易さを旨としても、分量と論理展開でいくらでも深みのある文章にできるが、いかんせんこの文章の元の媒体はメルマガだ。原稿用紙三、四枚で万人に受けやすいものを書くことを考えれば、黒伊集院になれた人間のおなかを満たしきることは難しいだろう。

文章は、前歴も関係してかどこか落語的で、高座から語りかけられているような感触がある。
下品で笑える話の内容に隠れがちだが、その語り口はおじいさん的である気がする。varbalな文章なので、手ざわりという表現を使いづらいが、「おじいさんのチョッキ」とでも表現しようか。
厚手の生地で少しざらついてはいるが、温かく労わるようにこちらを包んでくれる。そしてどこか懐かしい。そんな文章。


最後になるが、どうやらこの本かなり売れているようだ。近所の本屋どこを探しても売り切れで、先日重が版出来されたことでようやく手に入った。これは「のはなし2」を期待せざるを得ない。
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by yamada-07 | 2007-10-21 01:49 | 青春の一ページ

10/19

疲れすぎて眠れぬ夜のために/内田樹/角川文庫

角川から同名で発行されていた単行本の文庫化。
好きな本は単行本で買うことを原則としているが、この本はインターネットやその他媒体で既に発表されている文章の再録本だという先入観があったので、単行本には手を出していなかった。文庫化されたので買って読んでみたら、そんなことは全くありませんでしたね。書き下ろし、というか、本人の言葉を借りれば「語り下ろし」の本のようです。

この本のテーマは、「『自分らしく生きる』という物言いはもうやめにしないか」、「身体には敬意を払うべきだ」、「金銭、社会的地位が至上の価値であるということを当為とすべきではない」、「思想には賞味期限がある」などといった、氏の著作によくみられものが散見しています。というよりは、ここ数年で出版されている上記のような氏の著作のテーマを短くまとめて、その総体として「肩肘張らずもっと愉快に生きよう」というテーマにまとめていると言ったほうが適切かもしれません。

書いてあること自体は、まあ他の著作を読んでいれば大同小異といって構わないでしょう。
それについては氏自身も作品内で言っていますが、多少の時間のずれがあるとはいえ、同じ人間が書いているのだからそんなに差が出るわけがないんです。
また、やはり作品内でいっている言葉ですが、桑田佳祐の音楽の例を引いて、ファンは作品ごとに全く別のものを期待しているわけではなく、似たようなものが微妙な差異を持って繰り返し反復されることに快感を見出していると言っています。私も、この本が今までの氏の文体、思想とは全く違うようなことを書かれていては、おそらく買ってはいなかったでしょう。『内田樹の新境地』などといった惹句には、特に興味が湧きません。

大同小異のテーマの本書ですが、それでも買って損したとは思いません。
私は氏の著作でも、身体論が中心となっているものはあまり購入していません(「身体の言い分」と「健全な肉体に狂気は宿る」だけです)ので、この作品の中で語られている身体論の話は、初見のものがいくつかありました。それ以外のテーマでも、他のものから幾分変奏したものもあります。


特に学術的なものというよりは、エッセイの類に多いのですが、氏の文章は優しく柔らかく、でも折り目正しいものであるという印象受けます。男性的な力強い語り口ではなく、本人も他の著書で言っていますが、どこか女性的、もっと言えばおばさん的、さらに正確に言えば、昔は色々学問を修めたけれど、今は結婚して専業主婦をしている、品のいい山手のおばさんのような口調が感じられます。
相手の反応を確かめながら話を展開している(これは語り下ろしなのでそれが顕著かもしれませんが、他の著作でも同様に)感覚があり、それがとても優しいのです。そうですね、「お母さんが作ってくれる玉子焼き」のような手ざわりとでもいいましょうか。あるいは、「お母さんがアイロンをかけてくれたシャツ」のような手ざわりでもいいです。とにかく優しさとぬくもりがあります。


同じく角川文庫から出版されている前著「ためらいの倫理学」は、もともと本として出版されることを全く想定していない文章が多いので(多くはブログの記事の選り抜き。その他、書評や学内報、学会誌に寄稿した文章が使われている)、非常に毒の強いものが多々あるが、本書はあらかじめ本にすることが前提の語り下ろしであるため、文章はかなりソフトに仕上がっています。
氏の考え方についても、とっつきやすいところがとっつきやすく書かれているので、内田樹入門書といえる本だと思います。
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by yamada-07 | 2007-10-21 00:53 | 青春の一ページ

10/15

友情/武者小路実篤/新潮文庫

たぶん一番の善人は武子。

野島と杉子がひどく独りよがりな書かれ方をしているように思われるが、それはそういう仕様なのだろうか。
仲田や早川といった、そもそもあまりよくない書かれ方をしているであろう登場人物はもちろん、好人物という設定であるはずの大宮も、最後の段にいたってはいささか傲慢なように思える。それは主人公に感情移入した結果の僻みからそう思えてしまうのだろうか。
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by yamada-07 | 2007-10-16 01:21 | 青春の一ページ

10/13 ③

無気味で素朴な囲われた世界/西尾維新/講談社ノベルス

『きみとぼくの壊れた世界』の、続編ではないが世界観を同じくする話。

まあとにかく感想としては、「西尾維新、『刀語』に飽きてるな」と。

文体としては『きみぼく』よりは『化物語』に似ている。とにかく好き勝手言葉遊びをしたがっている感じだ。巻数とページ数に強く制限のかかっている『刀語』ではとうていできない、ストーリーを無視した言葉遊び。久しぶりにだしたそのセンスは、あまりに回転しすぎて数世代先に行ってしまってる感すらある。

文体は確かに『化物語』チックだが、ストーリー展開は確かに『きみぼく』の世界だ。突然読者を鬱に突き落とす。鬱耐性のない俺には少々心臓によくない。
ネタバレになるので詳しくは言わないが、まさに突き落とすような鬱展開が用意されている。後ろからドン!みたいな。立て板に水でくりだされる洒脱な言葉遊びを楽しんでいるところに、その水が寝耳に入った!みたいな。

けれど、その落差も含めて面白い。読後に爽快感は望めないが、しっとりとしたよくわからないもやもやが残ります。ギバちゃんが渋面つくって「んーっ」ってなってるような。
「西尾維新、一気に書き上げたな」って本ですな。文体こそ多少違えど、『クビシメロマンチスト』に通じるものがあります。

『化物語』好きなら買い。
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by yamada-07 | 2007-10-13 20:54 | 青春の一ページ

10/13 ②

真理先生/武者小路実篤/新潮文庫

初めて読んだ武者小路実篤の本。『友情』などはあったのに『真理先生』だけ都内のどこにもなく、群馬に帰ってきてあっさり発見。群馬さすがすぎ。

前々から読みたかったのだが、その嗅覚は嘘じゃなかった。非常に面白かった。
タイトルこそ『真理先生』だけど、こりゃ主役は「石かき先生(馬鹿一)」でしょう。
前半こそ「真理先生」を中心に話が進むけど、中盤以降力点が完全に「石かき先生」にシフトしている。
作者が言いたいことを「石かき先生」が代弁し、語り部の「僕」やその他の登場人物が世間の目、「真理先生」が作者の理想という構造だろうか。

で、「石かき先生」が表していること。

それは一言で言い尽くせるものではなかろうけれど、簡潔に言えば「愚直な真摯さ」だろう。

真摯とは、何に対して真摯なのだろうか。それは自分自身だ。
主要な登場人物たちは、とにかく自分自身に真摯な態度をとっている。その真摯さは、ただ自己中心的であるとか、生真面目であるとか、我が強いとか、そういった画一的なものではない。
各々にとっての自分自身は、当然各々だけのもの、十人いれば十通りの、百人いれば百通りの自分自身がある。
例えばこの作品の中では、世間に対してうらみつらみを持たず人生を肯定的に生きるという本然である人もいれば、社会性などに頓着せず、ただただ自分の描く画にのみ集中している自己を所有している人もいる。自身の容姿の魅力に気づきもせず蝶よ花よと爛漫な生活をしている人もいれば、幼い頃からの苦労を金銭的にも精神的にも救ってくれた恩人のために滅私の奉公をするものもいる。
そして、それらの人間は、みなその生活にいる自分自身を理解し、その上で甘受し、あるいは抵抗している。その自分自身に対する深い理解こそ、自分自身に対する真摯さなのだ。

あるいはそれは、自然に、世界に対する敬意といってもいいかもしれない。自分がここにいまこのように在ることに対する敬意。当たり前が当たり前にできている自然への感謝。そのような態度だ。

そして、「石かき先生」による愚直さ。愚かなまでに真っ直ぐであること。それは対象への真摯さである。
「石かき先生」は、自分の絵に対して愚直だ。そして、それにひどく自覚的だ。
自分の愚直さは、世間には相容れないものだということを理解して、なお自分の絵を選ぶ。それだけ自分自身に真摯だ。

私はこのような生き方に憧れはしない。
だが、とても尊いものだと思う。敬意を払うべきであると思う。

憧れることが出来ないのは、それが自分には決して出来ないものだから。自分にはないものではなく、自分にはできない。この違いは重要だ。

人は、自分にないものを欲しがるとは言うが、決して自分には出来ないとわかるものには欲望は働かない。同じクラスの気になるあの子のことをことはあっても、テレビの向こうのアイドルに本気で恋焦がれはしない。

私は、そこまで何かに愚直になることは出来ない。心身を打ち込めるものを持ってはいない。愚直になるということに、ストップをかけてしまう自分がいる。
愚直であることのいい面も悪い面も見据えた上で、私は愚直になることに待ったをかけてしまう。そういうじぶんであることを、すでに知ってしまっている。
それゆえに愚直であることに憧れることはないし、それゆえに愚直であれる人間に敬意を払う。

話は少し逸れるが、私にはポリシーと呼びうるものはない。こうしようああしよう、こうしてはいけないああしてはいけないくらいの、己に強いていることはあるが、それはポリシーと呼びうるほどに強くはない。あえて言うなら、「ポリシーを持たないようにする」というメタ・ポリシーのようなものがあるくらいだ。
なぜそうかといえば、あまり自分が何かに束縛、拘束されないほうがいいという思いからだが、それが自分が望んで選んだスタンスだとしても、確固としたポリシーをもつ人間に敬意を払わないわけにはいかない。ポリシーのある人間には一本筋が通っている。それはともすれば頑迷さ、思考の不自由さにもつながるが(そして、それこそが自分がポリシーを持とうとしない理由なのだが)、そのようなくっきりした態度を持てる人間は、持たざる者には凛々しく見える(あるいは、私のように強いてポリシーを持たないでいる人間は、逆に自由闊達に生きているように見られるのかもしれないが。というかそうであってほしいな)。

話は逸れつつも微妙に絡むのだが、自分の性質に自覚的であるというのは非常に重要であると思う。「汝自身を知れ」とは古代ギリシャの御世から言われているが、それは人間が自我を持っている以上永遠に通用しうる言葉なのだろう。
愚直であるということは、自分自身を自覚していなくては出来ない。
何に対して愚直なのか、それを知らずに愚直であることは出来ない。対象に自覚的でない愚直は、いつか迷いだし、五里霧中の内に果ててしまうだろう。ただ無心に愚直であるということは不可能だ。
愚直さの対象は、外界にあると同時に、それを認識している自分の精神世界にもある。それゆえ、外界からの刺激は精神世界の認識に容易に影響するし、精神世界の認識の強度が外界への働きかけに応答する。二者は不可分の存在なのだ。
ゆえに、自分自身の精神世界を自覚できないものが、何かに愚直になることはできない。

ただ、愚直になれないことと、真剣になれないことは違う。
「愚直さ」は「真剣さ」の十分条件だが、逆は成立しない。
愚直さと真剣さの違いは、それが人生を賭けられるか、もっと極端に言えば、人生全てを賭けられるかどうかだ。
場面場面で真剣になることは出来ても、ならばそれに人生の全てをかけられるかと問われて、肯定できるかどうかが愚直と真剣の線引きとなる。
勿論、その肯定に覚悟が伴わなければ、それは愚直ではなくただの愚か者であるのだが。


『真理先生』から話が逸れだしたのでこの辺で切り上げるが、とにかくこの作品の登場人物は、総じて自身に自覚的である。真摯である。敬意を払いたくなるように書かれている。それゆえ、読者である自分自身も自覚的であろうと、真摯であろうと思わせる。
サン=テグジュペリの『人間の土地』と同じく、人生を、「人間」を元気付けてくれる一冊だといっていいだろう。



最後になるが、この「石かき先生」を見ていると、『G戦場ヘブンズドア』の堺田町蔵と阿久田編集長を思い出すのは俺だけだろうか。
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by yamada-07 | 2007-10-13 20:39 | 青春の一ページ

10/13 ①

・日本の歴史をよみなおす/網野善彦/ちくま学芸文庫

前後編で発売されていたものを一冊にまとめて再刊されたもの。
内田樹の著書で前々から触れられていた網野氏だが、一ヶ月前に手を出してようやく読みきった。

中世から近世までの歴史(というか民俗史)のうち、著者の長年の研究から、今まで常識だと思われていたことに異論を提出している。

一例を出せば、中世において「百姓」といえばほぼイコールで農民だと思われているが、それは誤りであり、「士農工商」の区分けに従えば、工商に分類されるような職種の人間も多く含まれていた。
「水呑百姓」と言えば、自己所有の田畑を持たない貧農であったと一般的な歴史の知識は教えるがそうではなく、田畑は持っていなくとも、製塩、製鉄、漁業、林業、運輸等農業以外の仕事で多くの富を蓄えていた「百姓」もいた。それでも、石高が上がるような田畑をもっていないという理由で、「水呑百姓」に括られてしまっているのだ。

総じて、日本は古来から農業を中心としてきた国家だと思われてきていたが、そうではなく、四方を海に囲まれ河川も縦横にうねっている狭い国内では、水運を中心に交易が幅広く行われてきていたというのが著者の主張だ。また、国家的な貿易事業だけでなく、南方では朝鮮、中国にとどまらず東南アジアの国々と、北方でもロシアなどと早くから貿易をしていたという。

とまあこれは主に(後)の内容で、(前)では賤民と呼ばれた人間たちにスポットを当てている。が、(前)は正直そんなに面白くなかった。
なんだろう、内容はかなり興味深いはずなのに、いまいち本にのめりこめる箇所が少なかった。勉強には確かになったのだけどもね。
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by yamada-07 | 2007-10-13 19:03 | 青春の一ページ

何日だっけ

しばらく放っておいたから日付がわかんないけど、最近買った本

敗戦後論/加藤典洋 ちくま文庫
小僧の神様・城の崎にて/志賀直哉 新潮文庫
ニッポンの小説 百年の孤独/高橋源一郎 文藝春秋
かなしき人形つかい/梶尾真治 光文社

たぶんこのくらい。

あ、池田なんとかっていううんこな学者の本もあったけど、あれほど不愉快になった本は今までなかったので、俺的に黒歴史化。新潮文庫の「新しい生物の教科書」。みんな買うなよ。あの本は本当にひどい。読んでてむかっ腹が立ってきた。なによりあんな本を買ってしまった自分に。
昔、同じくクソみたいなエッセイ買って、すさまじく後悔したのに。嗚呼……
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by yamada-07 | 2007-03-15 02:40 | 青春の一ページ