by yamada-07
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カテゴリ:うそちく( 7 )

少し遅れましたが

エイプリル・フールについてです。

なぜ四月一日はエイプリル・フールと呼ばれ、嘘をついてもいい日とされているのでしょうか。

これは古代ローマの皇帝、アプリレス一世という人間が関係しているのです。
彼は五賢帝より数十年下った時代の皇帝で、その施政は、五賢帝以降下降線を辿っていたローマの生活水準をなんとか持ち直そうと堅実に行われていました。
彼が帝位についていた212年、北方から異民族がローマに攻め入ってきました。当時ローマは凶作に見舞われ、軍の士気も低く、正面から勝負をしたらいささか分の悪い状況です。そこで皇帝は一計を案じ、講和を結ぼうと相手方の将軍と席を設けたところで奇襲をかけ、大将を討ち取ってしまいました。そのため異民族の軍は総崩れになってしまい、ローマ軍の後塵に背したのです。このような騙し討ちを快く思わない当時の歴史家たちのために彼の名声は低いものとなっていますが、ローマを戦火から救った功績を忘れないために、四月一日を「嘘をついてもよい日」としたのです。

さて、なぜそれが四月一日なのか疑問に思う方もいるでしょう。
実は、四月をAprilと呼ぶのは、彼の名前"Apriles"からきているのです。他にローマ皇帝の名前が月の呼び名になった例に、ユリウス・カエサルのJuly、アウグストゥスのAugustがありますが、それと同様です。
さらに一日なのは、彼が一世だったから。すなわちFirst Aprilということです。

さあみなさん、アプリレス一世に敬意を評し、大いに嘘をつきましょう。
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by yamada-07 | 2006-04-03 00:31 | うそちく

ひょんなことから

日本語の不思議な用例シリ~ズ。

今日は皆さんの疑問に答えるべく、番組への投書の中からうそちくを選びたいと思います。
さて、その幸運な読者は、東京都にお住まいの山田さんからです。

思いがけないさまを表す言葉、「ひょんなこと」の『ひょん』てなんですか?

はい、いい質問ですね。

まずはさくっと答えから言ってしまいましょう。
『ひょん』とは実は妖怪のことです。正式には『緋耀雲(ひよううん)』と書き、字の表すとおり、赤く発光する煙状の妖怪です。
この妖怪が人間の前に姿を現すと、その人間を取り巻いている状況に何らかの変化が必ずもたらされます。例えば自分のかかっていた、あるいは家族のかかっていた病気が快方に向かったり、逆に亡くなってしまったり、富くじに当たったり、商売が繁盛したり、子供が事故にあったり、親戚が火事にあったり等等。幸不幸を問わず、予想もしなかったようなことが起こるのです。
このため、思いもかけないことを表す言葉として「緋耀雲の如きこと」ということが言われるようになりました。それがなまって、現在の「ひょんなこと」という風に使われているのです。

余談ですが、このように妖怪が使われている言葉に「件(くだん)のごとし」というものがあります。
これは体が牛、顔は人という姿をした妖怪(これも漢字の通りです)で、姿を現すと、これから起こることを予知して喋り、最後に「くだん」と声を発して姿を消すことからそう呼ばれています。
この「くだん」が予知することは決して外れることはなく、そのため、今言ったことが全て正しいことを保証する意で、「よって件の如し」というのです。

東京都の山田さん、これで合点してくれたかな?


プロテインだね~。


さあ、みなさんもどんどん日頃疑問に感じていることを送ってみてね。DJ山田の気が向いたらでっち上げるから。
じゃあみんな、アディオス☆
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by yamada-07 | 2006-02-28 19:58 | うそちく

かりかりぽりぽり

みなさん、「いもけんぴ」ってご存知ですか?
日本橋ヨヲコファンなら久美子の武器と言えば通用するかと思われる例のアレですが、知らない方のために少々ご説明。
これは、サツマイモを千六本に切って、油で揚げて砂糖を軽くまぶした高知の特産品のお菓子です。
見た目はこんな感じ。
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素朴な味わいとかりっとした歯ごたえで、かっぱえびせんに負けず劣らずやめられない止まらない代物です。

で、このいもけんぴ。上で「油で揚げたお菓子」と書きましたが、この調理法、実は朝鮮半島から伝わったらしいのです。はてさて、「けんぴ」とはいったい何のことなのでしょうか。

少々話は飛びますが、みなさん七味唐辛子の「七味」とはなにかわかりますか?
それは、唐辛子・黒胡麻・麻の実・芥子の実・山椒・青海苔・陳皮の七種を指します。どれかの代わりに紫蘇の実が入ったりもしますが、基本的には上記の香辛料の混合物です。
どれもこれも聞けば知ってはいるようなものばかりですが、最後の陳皮、ぱっと聞いた限りでは何のことかよくわかりませんが、実はこれ、乾燥させた蜜柑の皮なのです。鎮胃、鎮咳、鎮嘔などに効果がある漢方らしいですよ。

で、この陳皮のように、果物の皮を干した漢方の一種として、「剣皮」と呼ばれるものがあります。これは、パイナップルの皮を分厚く、果肉も1cmほど一緒に切り出したものを天日で干したもので、主に滋養強壮に用いられました。しかし、天日で干したパイナップルの皮は非常に硬く(そのために「剣」皮という名が付けられたのですが)、それを実際に食べる時は、一度油で揚げて食べやすくしてから摂取するようにしていました。
それが時を経て朝鮮半島から日本に渡り、その調理法を真似て野菜や果物を細長く切り油でかりかりに素揚げしたものを「けんぴ」と呼ぶようになったのです。それをサツマイモで最初に試したのが高知の人間であり、日持ちもする食べ物として「いもけんぴ」が全国に少しずつ広まっていったわけですね。
さすがに他の果物を油で揚げてもあまり美味しいものではなく、サツマイモ以外の「けんぴ」はなくなってしまったようで、そのため今では「けんぴ」と言えば高知発祥の「いもけんぴ」を指すようになりました。でも、沖縄などの、日本でもパイナップルが栽培できる地域では、サツマイモ以外の「けんぴ」が食べられるかもしれませんよ。もし南国に旅行に行く方がいましたら、是非探してみてください。

ではまた。
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by yamada-07 | 2006-01-30 22:55 | うそちく

ゲコゲコゲコゲコ

日本語とは面白いもので、酒飲みのことを上戸、酒がダメで甘いものが好きな人のことを下戸などと称します。

私なんかは、手酌こそしないもののお酒は大好き。この前の院試後にビールを飲んだ時なんか身震いするほど美味しかったし、寒さも深まっている今日このごろ、刺身を肴に熱燗を一杯やるのも堪えられません。焼酎は一年通じて美味しいですよね。ただ、酒で失敗する時はいつも焼酎なので、最近は程度というものに細心の注意を払うようにしていますが。
けれど、それに匹敵するほどに甘いものも大好き。二人暮しの我が家にはチョコが欠かせませんし、今日もファミレスに行ってパフェなど注文してしまいました。実家の母親など、お米と一緒にかりんとうを送ってくれるほどに私の甘い物好きを理解してくれています。
このような酒も甘いものも好きという人を表現するには、いったいどんな言葉があるんですかね?

閑話休題。
では、なぜ酒飲みを上戸、飲めないものを下戸などと表現するのでしょうか。
実はこれ、中世の日本で無尽を催し皆が集まっている時の状況から生まれました。
無尽講を行い村の男衆が集まれば、もちろんそこには酒が必須です。人が大勢いる時に酒があると騒ぎに拍車がかかるのは今も昔も変わらないものですが、酒が強い人もいれば弱い人もいるのも変わりません。宴もたけなわになり、お金の話もまとまれば、あとはもう無礼講の乱痴気騒ぎ。飲めや歌えの大宴会に転じるわけですが、そんな中で酒を飲めない人というのは所在無いもの。狂乱の空気には混ざれず、さりとてつんとすましているには間が悪く、結局は酔っ払いを残し、早々と席を後にすることになってしまいます。そんな時に堂々と表玄関から帰ってしまってはホットな宴会の空気もなんとなしに醒めてしまうというもの。だから、酒に弱い人たちはそっと裏の戸から出て行ったのです。逆に酒の飲める猛者どもは、翌日に用があるため酒の席から早くに抜け出しても、酔っ払ったまま意気揚々と表口から出て行けました。

そう、これが酒の飲める上戸、酒の飲めない下戸の由来なのです。


私自身は酒の飲める、そしておそらく普通以上には酒が強いのですが(かつて凄まじくも酔っ払った話を色々と暴露していますが、それは度を越えて深酒した時の話です、念のため)、酒の弱い人が宴席にいるなんとはなしの所在無さはわかるつもりです。そんなみなさん、大丈夫、私と飲んだ時も胸を張って表口から出てください。ですが、素敵な日本語を残したい気もするので、たまにはそっと裏口から出てみてください。

ではまた。
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by yamada-07 | 2006-01-25 03:01 | うそちく

しっぺ返しに気をつけろ

「竹箆」と書いて「しっぺ」と読むことをみなさんご存知でしょうか。
手の指を二本そろえて相手の腕に力いっぱい叩きつける、子供の時分からおなじみの罰ゲームですが、実はこの起源、鎌倉時代にまで遡れます。
当時の為政者、源頼朝が考案した鎌倉期の刑罰の一つに、細長く切り出した竹で、鞭の要領で受刑者をひっぱたく「竹箆(しっぺい)」というものがありました。これは頼朝が幼年期に躾の際に行われていたもので、幼い頃にこの体罰で酷い傷を負ったことがある頼朝がその鬱憤を晴らすべく制定したとも言われていますが、そこまでは眉唾なお話でしょうか。

とにかく、その「しっぺい」という罰が簡略化され言葉がなまったものが、今の「しっぺ」だということです。


ではまた。
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by yamada-07 | 2006-01-04 00:49 | うそちく

岡目八目

この四文字熟語、「離れたところで(観戦者として)碁を打っているのを見ていると、八手先まで読める」転じて「第三者は当事者よりも情勢が客観的によく判断できるということ」というように言われています。
転じた後の意味はともかく、この元となった事柄には、実は別の説があるのです。

「岡目」は「傍から見ること」ではなく、元々は醜女をさす「おかめ(=おたふく)」を意味しています。
古来、美的感覚から逸脱した存在である「おかめ」には霊的な力が備わっているとされてきました。その能力は、

未来を見通す力(予知)
過去に起きたことを知る力(過去視)
離れた場所の様子を見る力(千里眼)

の三種類であるといわれています。
つまり、普通人のもつ一組の眼の他に、この三種の状況を見る眼が三組あるのです(もちろん霊的な力であるため、可視的な存在ではありませんが)。
もうおわかりでしょう、本来「岡目八目」という言葉は、この四組の眼、すなわち八つの眼がある「おかめ」は、普通の人より状況を見通す力に優れているということを言っているものなのです。
しかし、実際にそのような異能力者が醜女にいたことはあったのでしょうが、全ての「おかめ」がそうであったわけではありません。次第にその関連性に対する疑念が徐々に浸透し(さらに言えば、差別表現のさきがけの動きや、御舟千鶴子に対するバッシングの動きもあったために)、明治時代に入ると、もっと通りのいい現在のような話が出来あがりました。

明治生まれの人間には、今でもこの説の方が通りがいいのかもしれません。特に女性の方に使う場合は気をつけましょう。

ではまた。
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by yamada-07 | 2005-12-30 01:40 | うそちく

新ジャンル

最近更新が滞りがちでしたが、久しぶりの投稿に伴い新たなカテゴリーを作ろうと思います。

その名も「うそちく(@伊集院光)」。

ちょっと前に伊集院光の深夜ラジオでやっていたコーナーなんですが、内容は前書いた長屋のご隠居ごっことほとんど同じです。要は「本当っぽく聞こえる嘘のうんちくを考えよう」ってカテゴリー。もうちょっと前に書いた裏桃太郎みたいな話を書き連ねるものと思っていただくのが一番近いかもしれません。

このカテゴリーを読む皆さんに注意を促したいのですが、ここで書かれる話は全て嘘です。信憑性も何もありません。私のでっち上げです。ただし、嘘なのは話の焦点のみである場合がほとんどで、話の中で用いられている言葉の意味などには、たいていの場合本当のことが書いてあります。そういう意味では非常にタチの悪い文章なので、誰か他の人に話す時は十分過ぎるほどに気をつけてください。狼少年・少女の謗りを受けても当方では一切関知しませんので。
なんなら出るとこでますよ。

それと、以降このカテゴリーで記事を書いても注意書きは記載しませんので、カテゴリー区分けはには特に注意してください。それ以外のカテゴリーで書かれる薀蓄は、基本的に自分で信じていることですし、嘘の場合はそう書きますので。

あと、このカテゴリーの記事はほとんど某SNSに転載される(あるいはむこうの記事を転載する)ことになると思いますので、そちらでも繋がりのある皆様に関しては少々退屈な記事になるかもしれませんが、どうかご容赦ください。


では次の記事から本編でーす。
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by yamada-07 | 2005-12-30 01:39 | うそちく