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by yamada-07
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読書

最近めっきり読書量が増えました。卒論用のものもありますが、それ以上に、趣味に走った本を読んでいます。

特に以前にも書きました内田樹の本。今まではエッセイを中心に購読していたんですが、ついに彼の本職(?)であるところの、思想の解説書に手を出しています。

タイトルは「他者と死者 ラカンによるレヴィナス」。こんな本です。

まだ読み終わっていませんが、感想を一つ。


無☆理。


絶望的に意味がわかりません。本当にこれは日本語ですか?実は違う言語なんじゃないですか?

ラカンの方は「寝ながら学べる構造主義」の中でも「正直に言って、何を言っているのかまったく理解できない箇所をふくんでいる」と言われていたので覚悟もできてましたが、内田樹の師であるところのレヴィナスの文章も、理解を絶するほどに難解です。日常単語に、まったく別の意味が付与されています。彼ら編纂の辞書がほしいところです。

もはや、なんでこんな労苦をしょってまで本を読んでいるのかわかりません。しかし、あいまいな予感ではありますが、、この本を読み終わった後には何か変わっている自分がいる、そういう気配があります。

ある気がします。

あるといいなと思ってます。

……お願いあって。


しかし、この暗闇を手探りで進むような読書も、読み進めるうちに幾度となく繰り返されるフレーズがあるので、それらを手がかりにして「なんとなくこんなかなー」という推測(と呼ぶにはあまりにもおぼつかないものですけど)が立てられていきます。
文中で使われている、よく知っているのに全く意味のわからない単語を自分なりに解釈をし、自分の思考のフレームワークを押し広げていくのです。

すいすい読むとは程遠いですが、何かしらの手ごたえが彼方にある気がします。孵りかけの卵のような、そんなどきどき感。この本に限らず、面白い本には常にそれがつきものです。
読み終わるのがいつになるか、そして、本の内容を理解できるのがいつになるのかわかりませんが、いつか何かが殻を破って生まれてくるのを心待ちにして、読書を続けようと思います。山田でした。
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↓その何かに食われないように気をつけます



by yamada-07 | 2005-05-16 20:38 | 日記